※この物語は転生トラックテンプレでよく見かける、テンプレの神様が、チート能力をくれて好きな世界に行かせる。という流れを
断っても行かせる、やる気がなくても行かせる、何が何でも問答無用で行かせるのをちょっとどうにかしようとしてこうなりました。

―――以下、事態を全く把握してないラスボス【転生トラックA男】と事態を把握してる主人公【勇者パーティ的な何か】の会話簡易抜粋。



「おまえがっ・・・!
 おまえがっ・・・!
 そうなのかっ・・!」
「よう主人公たちようやくお出ましか」

あぶねぇこいつら物騒な得物持ってるどうしよう。

「なにが主人公だっ・・・!
 お前はそうやって俺たちを 嘲笑ってきたのかっ・・・?
 俺たちを出来の悪い物語に乗せて楽しんでたのかっ・・・!?」

「あっはっはっは!
 きみたちが あがく 姿は
 さいこう だったよ!」

そんなつもりは微塵もなかったが、面白そうなのでノリノリで乗ってみる。
というかどうせ勝てないしいいよね、悪ノリしても。

「ふざけないでっ、何の為にそんなことをっ・・・!」
「げぇむ です」
「げぇむ、だぁ・・・?」
「そう せかい 全部を つかった
 壮大な 物語を ながめる ためですよ 
 おめでとう
 きみたちは 見事に これを かちぬき さいごの しんじつに たどりついた
 いやぁ めでたい」
「ッ・・・・そんなことで済ませられるはずがっ・・・!」
「わたしは 世界を つくります。
 そして はかい します。
 意味なんて ありません。
 それが わたしの 役目。
 でも まいにち まいにち
 同じことを するのって 
 つまらなくないですか?
 つまらないですよね。だから―――」

―――作ったんですよ、真実に気がつく物を
―――真実に気が付き絶望する者を
―――絶望にあらがうために必要なモノを
―――ここまでたどり着くために必要な物と者とモノを

「きみたち は おもしろいように 慌て ふためき
 あらそい いさかい ころしあい めつぼうさせあい、
 とても とても おもしろい ものを みせてくれました。
 すべてを まきこんだ どうらん の れきしを。
 さいこう の ショウ は たのしんで いただけましたか?」

「……俺が、俺たちが、ここにこうして立ってるまでの全ての筋道も、全てお前が・・・」

大丈夫かこいつら?顔が真っ白だ。
最初に自分で言ってたじゃん。知ってたんじゃないのか?
俺はとある古いゲームの台詞をリスペクとしただけで、何が起こってとか、俺がそもそもなにになってるのとか全く知らないよ?
知らないけど、まぁこの反応で大体分かる。
ぁー死にたくないんだけどな―…。

「そう! その とうり!!
 すべて は よていどうり!」
「………………………………」
「おおくの モノたちが 望みを 果たせずに きえていきました。
 限られた 生を いきることしか できない ちりあくたが
 ひっしに あがく その すがたは わたしに
 おおくの かんどうを あたえて くれました。
 わたしは このかんどうを あたえてくれた きみたちに おれいがしたい!
 どんな のぞみでも かなえて あげましょう!」
「…俺は」
「?」
「…俺たちは、ここにたどり着くまで数えきれない絶望を見てきた!
 俺たちはここにたどり着くためにかけがえのない全てを捨ててきた!
 その結果が俺たちを玩具にして楽しんでたっていうのか!
 ふざけるなぁっ…!ふざけんなよっ…!」
「なにが ふまんなのですか?
 せかい(モノ)を つくったのは わたしです
 つくった モノで あそんで なにが わるいのですか?
 ちゃんと げぇむが なりたつように せっていはしましたし
 ここまで これれば どんな ねがいでも かなえるという
 たっせいもくひょう も ようい しています
 さぁ ねがいは なんですか?」
「俺は、俺たちはモノじゃないっ!
 人間だっ! 意思のある、感情のある。
 嬉しいことがあったら笑って、
 許せないことがあったら怒って
 哀しいことがあったら泣いて、
 そうやって楽しく暮らしている
 人間なんだっ・・・!
 ・・・だから俺の願いは―――」
「ききましょう ちりあくたの えいゆう」 
「お前に、
 今までの俺たちの全てが、
 無駄じゃなかったってことを、
 証明してやることだっ・・・!」

言い終わるや否や得物で斬りかかってくる。
うん。
ノリノリでやっといてなんだが、そりゃ怒よね。
俺だったら途中で飛びかかってる。そしてボコボコにするいや殺す。
でもこれで負けたらこいつらかわいそうすぎるな。
喋ったこと全部ウソだし。
いやこいつら【勇者パーティ的な何か】にとっては真実もあるのか。俺は知らないけど、当たってるって感じ?

「そんな こうげきを うけたら しんでしまいます」

ヒョイっと避ける。
さて、最期だ。
せいぜい無様にカッコよく決めよう。ほぼ台詞パクリで。

「――――」

「どうやら わたしに しんでほしい ようですね
 それが ねがいなら しょうがありません
 これも いきもののサガ か‥‥
 よろしい。 かみの ちからの まえに しぬがよい」


※次回予告 【転生トラックA男】と激突する【勇者パーティ的な何か】
      【転生トラックA男】は把握してなかった神パゥワーを超絶的に駆使し【勇者パーティ的な何か】を追い詰めていく…
      だがその時、【勇者パーティ的な何か】は新たな力に覚醒する…!
       
「どうにか勝っちまったか・・・まだ自分が生きてるのが信じられないぜ」

次回! 【習作】神様になったけど、死んだ【ネタ】
   第03話---【勇者パーティ的な何か】と【THE†WORLD】の始まり

―――いやぁ【転生トラックA男】は強敵でしたね
真実は全て霧の中へ、そして新たな創世の神話が今ここに、開闢する…




























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